留学は語学習得以外にも自分の経験値を上げる良い機会ですが、「留学に行っても英語力が上がらなかった」「何も得ないまま帰国した」などのネガティブな経験談を聞くと、「留学って意味あるのかな?」と疑問に思ってしまいますよね。
私はカナダで5ヶ月間の語学留学と1年間のワーホリを経験しましたが、留学はメリットの多い選択肢だと感じています。
この記事では、留学のメリット・デメリットや留学を成功させるコツ、および留学のタイプごとの特徴などを、留学経験者の視点でまとめました。
留学に行くべきか検討中の方、留学で失敗しないためのポイントを知りたいという方は参考にしてみてくださいね。
留学する10のメリット
留学は語学力の向上だけでなく、国際感覚が身についたり、海外の友人ができるなど、メリットが多くあります。
どんなメリットがあるのか、具体的にみてみましょう。
1. 集中的な学習と英語環境で、日本で勉強するより英語力が伸びやすい
海外留学をすると、自然と英語に触れている時間が長くなり、日本で学ぶよりも英語力が上がりやすいです。
学校の授業はもちろん全て英語、さらに学校の外も全て英語環境なので、一日中英語に触れられます。
周りが英語環境である分、学校で学んだことをアウトプットできる機会や、生きた英語に触れられる機会も多いです。
日本にいながら同じような英語環境を作ることは難しいですよね。
留学は、英語力を伸ばすために非常に効率的な手段なのです。
2. 就職活動でアピールでき、海外就職や外資系企業への就職が有利になる
留学経験は、就職活動でアピールできるポイントになります。
特に、海外就職や外資系企業の就職には有利です。
もちろん、ただ留学に行っただけでは意味がないので、留学で語学力を伸ばし、取り組んだことの成果をしっかり出すことが条件です。
3. 世界中に友達ができる
留学先では、現地の人だけでなく、世界中から集まった留学生と出会えます。
特に英語圏の主要都市は国際色豊かで、中南米や中東、ヨーロッパ、アジアなど、さまざまな国々から留学に来ている人々と友達になれます。
積極的に国際交友関係を広げようと努力することで、英語を使って自分から話しかける度胸や自発性が身についたり、異文化理解も深まります。
4. 環境適応能力がアップする
日本から離れた言語も通じない土地に行くと、初めは、地下鉄やバスに乗る、スーパーで買い物をするといった普段の生活をするだけでも苦労します。
そのひとつひとつを自力で乗り越えて行くことで、どんなことが起こっても冷静に対応できる判断力や、異なった価値観を受け入れる柔軟性、どんな環境にも順応できる適応力を育むことができます。
5. 主体性が身につき、自分に自信がつく
海外の学校の授業では、日本のように聞いて学ぶだけの受動的な態度はNGで、積極的に自分の意見を周りと共有し、能動的に授業に参加することが求められます。
私は留学当初、そんな授業スタイルがとても苦手で、発言することが本当に苦痛でした。
しかし、それをいやいやながらもこなしていくことで、自ら考えて判断できる主体性が身につき、堂々と発言できるようになることで自分に自信が持てます。
6. さまざまな文化や習慣に触れ、価値観や世界観が変わる
海外に出て、新しい文化や習慣、考え方を目の当たりにすると、これまで当たり前と思っていたことが当たり前ではないことに気づき、自分の考えや基準が変わることがよくあります。
そうすると、自分の価値観に多様性が生まれ、広い視点で物事を考えられるようになるため、世界観も変わります。
7. 国際感覚が身につく
英語圏の主要都市のような国際都市では、相手のバックグラウンドや考え方、価値観を尊重する文化があります。
人種や国籍、宗教や習慣、考え方など、みんな違うのが当然で、その違いをありのまま受け入れる柔軟性があるのです。
留学当初は、自分の価値観で相手を判断してしまい、イライラしたり、受け入れられないこともありますが、いろんな人と出会って、価値観を共有していくうちに、どんな相手でも尊重できる国際感覚が身についてきます。
8.グローバルなコミュニケーション能力が身につく
学校で各国の留学生と交流したり、現地の人と会話をしようとすると、自然と自分の考えをわかりやすく伝える力や、どんな人とも臆することなく会話できるメンタルが身についてきます。
外国人との会話を何度も経験することで、自分の語学力にも自信が持てるので、国際社会に求められるグローバルなコミュニケーション能力アップにもつながります。
9. 「専門スキル」と「語学力」で付加価値がつく
留学では、語学習得に加え専門スキルも学ぶことで、自分に付加価値をつけることができます。
特に海外就職や外資系企業に就職する場合は、語学力だけでなく即戦力もアピールできるため、非常に有利です。
自分が何のために英語を学びたいのかを考え、それに必要なスキルを学ぶことがポイントです。
10. 日本について話す機会が増え、日本について詳しくなる
海外に行くと、日本の文化や習慣について質問されたり、紹介したりする場面が多くあります。
特に日本の歴史や政治、風習など、いかに自分が生まれ育った国について知らないかを実感させられます。
日本について改めて知り、客観的に日本を見ることで、自分がどんな文化の中で育ち、どんなアイデンティティを持っているのか明確になります。
また、他国から日本はどう見られているか、世界から見た日本の良いところ、悪いところを知ることができます。
留学するデメリット
留学のメリットを見て、「留学ってすごい魅力的だな」と思ったかもしれませんが、留学にはデメリットもあります。
留学に行くのであれば、このデメリットをしっかり把握して、心構えと下準備をしておくことが大切です。
1. 目的を明確にしないと何も得られずに終わってしまう
「留学ってなんとなくかっこいいから」「将来英語が喋れると役に立つだろう」といった曖昧な憧れや理想だけしか持っていなければ、何も得られないまま帰国することになります。
留学に行っても思ったような成果が得られなかったという人は、留学の目的がはっきりしていなかった人が多いです。
留学を通して何を達成したいのか、留学後の自分の将来像を明確にしておくことが大切です。
2. 英語力が伸びない可能性がある
悲しいことですが、「留学経験があるのに、英語が話せない」という人も実際にいます。
そういう方に共通するのは、
- 遊びや観光などの誘惑に負けた
- 気づいたら滞在先もアルバイト先も日本語環境
などが原因で、英語環境に住んでいたにもかかわらず、英語に触れる時間が短かったことです。
遊びや観光などの誘惑に負けた
留学に来ると、日本にいた頃の仕事や学業の拘束から解放され、時間に余裕があるような感覚になります。
確かに新しい出会いや現地でしかできないことも多いので、遊びや観光をすることも大切ですが、時間は有限です。
そこに時間をかけすぎて勉強が疎かになっていると、英語力は伸びません。
気づいたら滞在先もアルバイト先も日本語環境
現地で滞在先やアルバイト先を探す方法はいくつかありますが、日本人の友達に紹介してもらったり、日本語の掲示板サイトにある物件や求人に応募するのが最も簡単な方法です。
しかしそうすると、家も勤務先も日本語環境で、気づいたら学校以外では英語を喋らない状況になり、英語力も伸びづらくなります。
3. 留学費用がかかる
留学をするとき、最も懸念するのが留学にかかるコストです。
最低限必要な貯金だけでも留学は可能ですが、せっかく留学に行くのであれば、お金を気にすることなく、いろんな経験をしたいですよね。
そのためには、ある程度余裕を持った貯蓄があることが理想です。
奨学金をうまく利用したり、ワーキングホリデーでお金を稼ぎながら滞在する方法もあるので、金銭的に現実的な留学プランを立てることが大切です。
4. 長期留学の場合、休学・退職する必要がある
長期で留学をする場合、大学を休学したり、会社を休職・退職する必要があります。
特に社会人の場合は、会社の理解が得られれば休職も可能ですが、ほとんどの方はキャリアシフトを踏まえた留学で、退職を選択します。
退職の申し出や仕事の引き継ぎなどを、留学準備と並行して計画的に進めなければいけません。
5. 生活環境や食生活が合わない可能性がある
日本の生活水準は世界でもトップクラスで、留学先の生活環境や食生活がどうしても合わない、という可能性も考えられます。
私の場合、留学当初に現地の水が合わず、ストレスも重なって体調を崩しました。
結局病院でもらった薬を飲んで大丈夫になりましたが、まだ生活に慣れていない段階で体調を崩し、精神的にも沈んでしまいました。
特に食生活が合わないと健康にも影響するので、自炊をしたり、飲み慣れた常備薬を日本から持っていくことをおすすめします。
6. サービス業の対応がひどい
日本は生活水準だけでなく、サービスの良さも世界トップクラスです。本当に世界一だと思います。
レストランなどの飲食業はもちろんですが、例えば、役所や銀行の窓口対応も日本と海外では全く違います。
日本だと言葉遣いや態度が丁寧なだけでなく、対応もスムーズで、できるだけお客さんを待たせないよう努めてくれますよね。
一方海外は、「仕事でサービスをしてあげている」というスタンスなので、めんどくさそうな態度で対応されたり、日本と比べものにならないくらい書類の処理に時間がかかることも日常茶飯事です。
日本のサービスの良さを再確認できる、という意味では良い経験かもしれません。
7. 自分から行動しなければならず、孤独を感じやすい
前述のように、留学には主体性が求められます。
ある程度時間が経てば友達もできますが、最初のうちは、一人で知らないコミュニティに飛び込んでいかなければならない場面がたくさんあります。
日本人は比較的団体行動を好む傾向があるので、一人で動く事に抵抗がある人も多く、過度なストレスを感じたり、ホームシックになってしまう人もいます。
8. 大学・大学院留学の場合、日本の大学より卒業するのが大変
海外の大学や大学院は、日本よりも卒業の難易度が高いと言われています。
ヨーロッパの大学院に留学した私の友人は、授業の課題も多く、毎日勉強づけで、日本にいた時とは比較にならないくらい勉強量が多いと話していました。
大変な分、得られることも多いので、海外の大学や大学院への留学を考えている方は、心構えをしっかりしておきましょう。
9. 帰国後の就職活動で留学=ブランクと捉えられる
日本から留学する人は年々増加傾向にあり、帰国後の就職活動で語学力と海外生活経験をアピールしただけでは、同じように留学経験のある他の就活生と差別化が図れず、留学期間=ブランクと企業に捉えられることもあります。
そうならないためには、しっかりと目標を持って成果を出すこと、語学習得だけでなく専門スキルを学ぶこと、留学経験を志望動機や企業の求める人材像に繋げることが大切です。
留学を成功させるコツ
いくつか留学のデメリットをあげましたが、成功するコツをおさえて対策と心構えをしておけば、留学でしっかり成果を残すことができます。
具体的にどんなコツがあるのか見てみましょう。
1. 留学に行く目的や英語を習得したい理由を明確にする
正直、これが留学で最も大切なことです。
目的がもうすでにはっきりしている人は、今すぐ留学準備を始めてもいいくらいです。
何事もそうだと思いますが、特に留学は、「どうして留学したいのか」ということをしっかり明確にしておくことで、困難なことにぶつかったり、どうすればいいかわからなくなったりしたときに、その目的を指標に決断して次へ進むことができます。
自分の軸となる考えを持っておくことで、モチベーションも維持でき、留学で結果を残すことにつながります。
2. 具体的な目標を立てる
留学に行く目的が明確になったら、それを達成するための具体的な目標を立てましょう。
例えば、
悪い例:「英語力を上げて留学後の就活に生かす」
良い例:「1年でTOEICのスコアを200点アップさせて、外資系企業に就職する」
といった感じで、できるだけ「具体的に」考えることが重要です。
そうすると、「TOEIC対策コースのある学校にしよう」「インターンシッププログラムに参加するなら、夏までに渡航しなければいけないな」など、留学プランも立てやすいですよね。
留学後の自分の将来像を細かく描いて、具体的な目標を立てることで、情報収集もスムーズに進みます。
3. 英語以外に専門スキルを磨く
前述のように、英語力や海外生活経験だけでは就職には物足りないので、英語にプラスして「専門スキル」を学び、他者と差別化を図ることが大切です。
最近では、語学と専門分野の両方を学べる留学プランを提供している語学学校や留学エージェントも多いので、自分がすでに持っているスキルを極めたり、自分が学んでみたいことにチャレンジしてみましょう。
4. 趣味や新しいことにチャレンジする
専門スキルだけでなく、スポーツや音楽などの趣味を新しく始めることもおすすめです。
私は留学中、現地のスポーツジムに通いました。
インストラクターの英語が理解できなかったり、自分の鍛えたい部分を伝えるのに苦労しましたが、おかげで体のパーツや筋肉の名前を英語で言えるようになりましたし、体の鍛え方にも詳しくなりました。
自分の経験値が上がるだけでなく、「英語で何かを学ぶ」ことで、英語力が飛躍的に向上します。
5. 現地の人と積極的にコミュニケーションをとる
日本ではできない留学の魅力は、現地の生きた英語を学べるところです。
学校からそのまま家に帰らず、カフェやスーパーに行って店員さんに質問してみる、現地のボランティアやイベントに参加するなど、現地の人と交流できる場所はたくさんあります。
学校で学んだ英語をアウトプットする場所としてどんどん外で話しましょう。
うまくいかなくても、それが経験になりますし、次の日に学校で話すネタになります。
6. 可視化できる成果を意識する
留学経験を伝える際、単に「語学力が向上した」「海外生活を経験した」というのではなく、可視化できる成果があれば大きなアピールになります。
例えば「TOEICスコアが200点アップした」「日本人が全くいない学校に通った」「現地で100人が参加するイベントを企画した」などです。
具体的な数字やユニークな特徴を加えることで、説得力が増します。
7. 帰国後の就職活動に向けて留学中から準備を始める
留学後の就職を考えている場合、早めに動き出すことが成功するポイントになります。
留学直後だと語学力もベストな状態で、留学経験も鮮明に説明することができるので、留学直後に就活を始められるよう、帰国前から準備を進めることが大切です。
>>留学後の就職で失敗しないポイントとは?
※こちらの記事は現在執筆中です。公開までお待ちください。
留学にはいつ行くべき?学生と社会人のメリット・デメリット
留学を成功させるコツがわかったところで、留学に行くベストな時期を考えてみましょう。
学生の間に留学に行く場合と、社会人になってから留学に行く場合のメリット・デメリットをまとめてみました。
学生が留学に行くメリット・デメリット
メリット:就活前に国際感覚が身につく
就職をする前に留学をしておくと、新卒からグローバルな人材として企業にアピールできます。
外国人採用が進んでいる近年、外国人と抵抗なく国際感覚を持って接することができる力は、働く上でとても役に立ちます。
メリット:長期の休みが取りやすい
社会人に比べると、学生は圧倒的に時間の余裕があり、長期の休みも取りやすいです。
「休学したら周りに遅れを取る」と思うかもしれませんが、浪人や留年をする学生も珍しくありませんし、社会人になれば1〜2歳の年齢差など気になりません。
新しいことを学ぶための休学なので、むしろプラスに捉えましょう。
また学生であれば、長期留学で失敗しても後から挽回もしやすいので、リスクも低いです。
デメリット:費用の工面に苦労し、自由に楽しめない
学生の場合、留学費用は親から出してもらったり、アルバイトで稼いだりする必要がありますが、金銭面に余裕がないことが多いです。
奨学金制度やワーキングホリデーという選択肢もあるので、理想の留学が実現できるようにしっかり情報収集をすることが大切です。
社会人が留学に行くメリット・デメリット
メリット:留学目的や帰国後のキャリアプランを考えやすい
社会人はそれまでの自分のキャリアによって、自分に何が足りていないのか、何を学ぶべきなのかを把握しており、留学の目的を明確にしやすいです。
また、ビジネスに求められるスキルを理解しているので、具体的な目標も立てやすい人が多いです。
メリット:就業経験、人生経験を生かした留学ができる
日本で数年でも就業経験あれば、ビジネス英語を学ぶときに、シチュエーションがイメージしやすいため、興味もわきやすく、内容が頭に入りやすいです。
また、これまでの経験と比較しながら学ぶので、海外と日本の働き方やビジネスマナーの違いを把握しやすく、学んだことを留学後のキャリアに役立てることができます。
デメリット:まとまった休みが取りずらく、長期留学の場合は退職する必要がある
社会人の留学で最も懸念するのが、「今の仕事をどうするか」です。
私は社会人で長期留学をしましたが、渡航までに一番苦労したのが仕事を辞めることでした。
上司に何度も引き止めらたり、退職日までに終えるはずだったプロジェクトのスケジュールが延びて引き継ぎ作業が増えるなど、退職日当日までかなり多忙でした。
私のように理解の得にくい雰囲気の会社で働いている方は、早めに退職の意志を伝えましょう。
このように、留学はいつ行ってもデメリットがついてくるので、「いつ行くのがベスト」という答えはありません。
いつ行こうかとずっと悩んでいるよりは、行こうと思った時にパッと行ってしまうのが一番です。
留学のタイプとそれぞれの特徴
現在では留学も様々なタイプがあり、自分の目的によって選択できます。
どんなものがあるのか見てみましょう。
語学留学
インプットだけでなくアウトプットもできるので、効率的に英語を習得できる
語学留学のメリットは、語学習得に重点をおいており、授業の中でアウトプットをする時間があることです。
習った文法やフレーズを使ってクイズを出し合ったり、チームで劇をしたり、プレゼンをしたり。
インプットだけでなく、アウトプットをして実践することで、効率的に学んだ英語が身につきます。
コース・期間の選択肢が豊富
英語圏の主要な都市であれば、語学学校は数えきれないほど存在します。
学校ごとに特色も異なり、一般コースだけでなく、スピーキングに特化したコースやビジネスコース、医療英語を学ぶコースなど、選択肢の多さが魅力です。
さらに、コースにもよりますが、1週間から1年以上まで、自分にあった期間を選べます。
高校留学
早い段階で国際感覚や語学力が身につき、将来の選択肢が広がる
10代という環境への順応力や吸収力も高い時期に海外経験ができる高校留学。
この頃に日本と違った環境で生活したり、海外の人と接することで、自分の考えが多様になり、異文化を素直に受け入れる国際感覚が身につきます。
また、語学力をつけておくことで、国際的な分野への進路も考えられるようになるなど、将来の選択肢が広がります。
個性を伸ばす教育で、自分自身と向き合える
海外の教育は、一人一人の個性を大切にし、それぞれの興味や可能性を引き出すことに重点をおいています。
授業では知識を学ぶだけでなく、自分の意見を積極的に言葉で伝えることが求められるため、自分自身と向き合い、考える力が身につきます。
また、自分の個性を理解して、多様な価値観に触れることで、将来どう生きていきたいのか、どんな道に進みたいのかを考える良い機会になり、高校留学を機に自分のやりたいことを見つける人も多いです。
大学・大学院留学
グローバルな環境で専門分野を研究する
大学・大学院留学は、自分の専門分野を海外で磨くことができ、世界中から留学生が集まるため、グローバルな環境で学ぶことができます。
また、日本より海外の方が進んでいる分野であれば、世界の最先端を専門的に学べます。
ある程度の英語力が必要
大学・大学院留学は、TOEFLやIELTSのスコアを必須としている場合が多く、現地でも英語で専門分野を学ぶため、ある程度の英語力が必要です。
事前にしっかりと情報を集め、試験対策を進めていかなければなりません。
専門分野でのコネクションが増え、海外就職にも有利
国という枠を超えて専門分野を研究していると、同じ分野を学ぶ世界中の人々とのコネクションが増えます。
その繋がりはその後の就職にも有利で、自分の研究成果を広めることもできますし、知り合いの紹介で就職先が決まる人もいます。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデービザの取得が必要
ワーキングホリデーは、日本と協定を結んだ国のワーキングホリデービザを取得して、その国に指定期間滞在できる制度です。
日本とその協定を結んでいる国は2020年の段階で26カ国あり、英語圏では、イギリス、アイルランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドがあります。
ビザの有効期間や年齢制限、年間に発行されるビザの枚数、申請の時期や方法は国によって異なるので、しっかり情報収集をして、確実にビザを取れるように準備を進めることが大切です。
現地で働きながら留学資金を賄うことができ、長期滞在のため行動の幅が広がる
ワーホリの最大の魅力は、何と言っても現地で働けることです。
留学先でかかる滞在費や生活費を現地で働きながら賄うことができます。
また、ワーホリは長期滞在が可能なため、途中で都市を移動したり、貯まったお金で近隣諸国に旅行に行く人も多いです。
学校に通うより自分の時間を自由に使うことができ、行動範囲も広くなります。
現地の人と接する機会が多い
現地で働くと、現地に住む人との関わりは自然と多くなります。
私はワーホリでカナダにいた時、オフィスビルの1階にあるカフェで働いていましたが、そこでは本当にたくさんの人に出会いました。
毎日自転車で出勤してくる会社の社長さんや、ゲーマーで日本語ぺらぺらのエンジニア、閉店間際に駆け込んでくる清掃員のマダム、必死にスタッフ全員の名前を覚えようとする近所のおじいさんなど、学校に通うだけでは出会えなかった人々とたくさん出会いました。
現地の働き方やいろんな考え方を知ることができるので、自分の価値観がぐっと広がります。
インターンシップ留学
現地で企業のインターンシップに参加できる
インターンシップ留学とは、ビザの種類は国によって異なりますが、ワーホリなどの就労可能なビザを取得して、現地の企業で一定期間、就業体験をする留学です。
インターンシップ先は自分で調べて申し込むこともできますが、現地の大学や専門学校、語学学校が用意しているインターンシッププログラムに申し込むのがメジャーな方法です。
語学研修とセットになっている場合も多いので、語学力が心配な方も参加可能です。
普通の語学留学より就職に有利
海外のインターンシップは、見習生ではなく、現地社員と同等に扱われます。
そのため、コミュニケーション力や主体性、柔軟性、協調性など、ビジネスに必要な様々な力を身につけることができます。
海外のリアルな働く現場を体験することで、企業が求める人物像を具体的に理解できるので、留学後の就職活動でも自信を持ってアピールすることができます。
ボランティア留学
社会経験が得られるだけでなく、費用が抑えられるのも魅力
ボランティア留学とは、海外で無償で行う慈善活動に参加することです。
社会経験をしながら、語学力アップや異文化交流ができます。
語学学校とセットになっているプランや、ボランティア先に住み込みで生活して滞在費・食費が無料になるプランもあり、費用を抑え、気軽に参加できることも魅力です。
様々な分野があり、現地の人と触れ合うことができる
体験できるボランティアの分野は、社会福祉・教育・環境保全・動物保護・ファームなど様々です。
例えば、保育に興味がある人は、現地の幼稚園や託児施設でのボランティアに参加すれば、海外の保育現場を実際に体験することができます。
また、現地の人が相手なので、ネイティブと交流しながら英語力を伸ばせるのも魅力です。
短期留学は行く意味ある?長期留学との違い
留学に行ってみたいけど、「そんなに費用を出せない」「長期は難しい」という理由で、短期留学を検討中の方も多いのではないでしょうか?
しかし、「短いから得られることってほとんどないのでは?」と不安になりますよね。
ここでは短期留学の魅力を長期留学と比較しながらみていきます。
大幅な語学力アップはできないが、自分の語学力を把握できる
短期留学は、学ぶ時間も短い分、長期留学ほど大幅な語学力アップは期待できませんが、
- 自分の今の語学力がどれくらいか
- これからどこを伸ばしていくべきか
- どうすれば効率的に勉強できるか
を知ることができ、帰国後の語学学習やキャリアアップに活かすことができます。
気軽に行くことができ、海外生活の雰囲気をつかめる
長期留学となると、費用もかかり、人生の上で大きな決断となりますが、短期留学は行く期間が短い分、費用も抑えられ、気軽に行くことができます。
また、今後長期留学を考えている方や、海外移住を検討している方であれば、海外生活がどんなものか雰囲気を確かめる目的で行くのもありです。
留学の期間は、留学の目的によって決まります。
留学する目的がしっかりしていれば、短期でも確実に留学の成果を得られるということですね。
留学はメリットの多い選択肢|まずは目的を明確に
留学のメリットとデメリット、留学で成功するコツなどをお伝えしました。
様々なデメリットもご紹介しましたが、個人的には、デメリットはなんとかなると思っています。
何度も言いますが、留学に一番大切なのは目的です。
もうすでに、留学で達成したいことがある、海外でチェレンジしてみたいことがあるという人は、悩まずに留学準備を始めて大丈夫です。
「留学に憧れはあるけれど、なんで留学したいんだっけ?」という人はもう一度留学に行く目的を考えてみてくださいね。
>>失敗しない語学学校を選ぶ時のポイントとは?
※こちらの記事は現在執筆中です。公開までお待ちください。